祇園や清水寺、嵐山など、昔ながらの街並みと伝統ある京料理やスイーツに癒やされる日本を代表する観光都市「京都」。今回は、日常の喧騒を少し離れ、美味しいコーヒーと素敵な喫茶店を巡りながら、ゆったりとしたホカンスを楽しむ京都「二条」の旅をご紹介します。二条駅は、JR京都駅からも快速電車で1駅・5分とアクセスも良好。そんな「二条駅」から徒歩1分の場所にある「ザ ロイヤルパーク キャンバス 京都二条」に宿泊し、歴史ある街並みとともにコーヒーや喫茶を味わう、贅沢な1泊2日をお届けします。
【1日目】11:00 昔ながらの喫茶店、オムハヤシと厚焼き玉子サンド「喫茶チロル」
1日目はJR「二条駅」から徒歩7分、「喫茶チロル」でのランチからスタート。店主・秋岡誠さんのご両親が「とにかくお客さんが喜ぶものを」という一心で、1868年に創業しました。
当時から名物はカレーライスで、お客さんの声も参考にしながらメニューを追加していったのだとか。現在は、秋岡誠さんが2代目として先代の味を受け継いでいます。
「ハヤシライス スクランブルエッグのせ」(980円)
コロナ禍のGWに、100皿限定でテイクアウト販売された際に大好評で、定番メニューの仲間入りを果たした先代秘伝の幻の味の「ハヤシライス」。淡路産の玉ねぎを一度に40〜50玉も手作業でカットし、国産牛肉のこま切れは一度に5〜6kg使うというこだわり抜いた逸品です。
ルウには、カットトマトやトマトピューレ、そして無塩のトマトジュースの3種類のトマトを贅沢にブレンド。トマトの酸味がデミグラスソースの味わいを軽やかにし、深いコクがありながらもペロリと食べ進めることができます。
人気No,1トッピングは、島根産の『出雲の卵』を使用したふわふわのスクランブルエッグ。塩のみで味付け濃厚な卵の味わいを引き立たせたスクランブルエッグは、ハヤシライスとの相性抜群です。
「イタリアンスパゲティ」(800円)
喫茶チロルのイタリアンスパゲティは、ハムや玉ねぎ、ピーマン、マッシュルームを使った王道スタイル。秋岡さんのお母さまが家庭の味をそのまま販売したのが始まりだそう。
麺の太さは家庭でよく使われる太めの1.9mmにこだわり、具材やケチャップとよく絡み合います。もちっとした食感で、食べ応えも満点です。
「玉子サンド(ハーフサイズ)」(450円)
お腹に余裕のある方は、「玉子サンド」もおすすめ。塩のみで味付けしたふわふわの厚焼き玉子を、きゅうりやマヨネーズ、そして辛子をアクセントにしてパンでサンド。ハーフサイズでもボリュームたっぷり。
訪れるたびにどこかホッとさせてくれる、ゆったりとした店内。レトロな雰囲気漂う空間で、心もお腹も大満足。
・喫茶チロル
住所:京都府京都市中京区門前町539-3
Instagram:https://www.instagram.com/tyrol1968/
13:00 相性抜群のタルトケーキと自家焙煎コーヒー「カフェデコラソンニノ」
京都・御所西に本店を構え、二条に2号店をオープンした「カフェデコラソン ニノ」。もともと本店の常連客だった店長が、マスターとの会話を重ねるうちに接客業に魅了され、2021年9月に「カフェデコラソン」の2号店としてオープンしました。
お店に入ると、約20種類のコーヒー豆がズラリ。豆は本店で焙煎された新鮮なもののみを使用しています。虫食いがあるものや、焙煎時の煎りムラを防ぐため、大きさにばらつきがあるものは一粒一粒丁寧に選別。これにより、よりすっきりとしたクリアな味わいに仕上がっています。
「季節のケーキセット」(1450円)
本店から毎日届けられるケーキや焼き菓子がコーヒーと一緒に楽しめます。「季節のケーキ」は3週間ごとにメニューが変わるので、Instagram(@cafedecorazon.nino)を要チェック。
この日は洋梨のショートケーキ。生地にアールグレイの茶葉がしっかり練り込まれ、口の中で芳醇な香りが広がります。甘さ控えめのクリームは口当たりも軽く、ナチュラルな味わいなので、クリアですっきりとしたコーヒーによく合います。
店内は3名が座れるカウンター席の他に、1人掛けと2人掛けのテーブル席を用意。ひとりでコーヒーを楽しむ方もいれば、誰かとゆったりくつろぐ方も。おしゃべり好きの店長と会話を楽しむのもおすすめです。
・カフェデコラソンニノ
住所:京都府京都市中京区聚楽廻南町41-2 聚楽うしじまクリニック1階
Instagram:https://www.instagram.com/cafedecorazon.nino/
15:00 JR二条駅から徒歩1分「ザ ロイヤルパーク キャンバス 京都二条」チェックイン
ランチやコーヒーを楽しんだ後は、「ザ ロイヤルパーク キャンバス 京都二条」にチェックイン。
2021年6月、ザ ロイヤルパークホテルの中でもミレニアル世代(=20代半ば〜40代前半)をターゲットにした “キャンバスライン” が京都に初登場。二条という歴史ある街をローカルに楽しみながら、まるで住むように、時には人との繋がりを楽しみながら過ごせるようにと魅力がたっぷり詰まったホテルです。JR二条駅から徒歩2分の場所にあり、アクセスも抜群。
「ザ ロイヤルパーク キャンバス 京都二条 ラウンジ」
世界文化遺産・二条城をはじめ、過去の歴史が息づく京都・二条。過ごしやすさや利便性も兼ね備えた、まさに過去と未来が交錯するエリアです。そんな場所にぴったりな「キャンバスラウンジ」(以下ラウンジ)は、木目と黒色の2つのゾーンに分かれ、それぞれが “未来” と “過去” を表しています。写真や動画で撮影すると、まるで合成写真かのようなアートで洗練された写真が撮れます。
ラウンジで楽しめる卓球は、台もバイカラーで遊び心満点。無料で利用することができ、フロントで予約を受け付けています。DJブースもあり、イベントが随時開催されています。イベント情報はHPもしくは、公式Instagram(@canvaskyotonijo)で公開中!
宿泊者は無料で利用可能。(+770円で宿泊者以外も利用できる)
ラウンジは、75席の広々とした空間で、宿泊者が無料で楽しめるコーヒーやドリンクも。自分でリキュール&シロップを組み合わせてつくるモクテルスタンドもあり、冬にはぴったりのホットモクテルも登場。Wi-Fiはもちろん、一部を除く、すべての席にコンセントがあり、ワーケーションで利用したい方にもぴったり。
ラウンジの未来的なデザインを引き継いだスタイリッシュな大浴場で、旅の疲れも癒やせます。24時間利用できる無料のジムやコインランドリー、加湿器や枕、シューズドライヤーなどが揃っている「レンタルアイテムルーム」など、日頃の滞在を魅力的なものに変えてくれる施設も充実。
アメニティは環境への配慮から、必要な分のみをお部屋に持ち込むスタイル。フロントでお願いすれば、お水や女性にうれしいパックや基礎化粧品ももらうことができます。ノスタルジックでモダンな雰囲気漂うお部屋のベッドはすべてシモンズ社製。ふかふかのベッドに癒やされながら、眠りにつくことができます。
【2日目】8:00 朝食ブッフェで朝から元気よくスタート。
2日目の朝は、朝食ビュッフェで元気良くスタート! 京都でも名高いベーカリー「進々堂」のパンや柴漬けのタルタルで挟む厚焼き玉子サンド、朝食ビュッフェには珍しいフォーなど、ホテルこだわりのメニューが並びます。
また、横浜ロイヤルパークホテル総料理長監修の名物カレーは必食。
「フォー」
横浜ロイヤルパークホテル総料理長監修「カレー」
京都のご当地グルメである「厚焼き玉子サンド」は、創業100年をこえる地元の老舗漬物店「下阪老舗」の志ば漬でつくったタルタルで厚焼き玉子を挟んでいます。まろやかな玉子の甘みと、志ば漬の程よい塩気が絶妙に絡み合う、京都ならではの一品です。
宿泊者は2日目もラウンジでゆったりと過ごすことができ、Wi-Fiやコンセントはもちろん、コーヒーやホットモクテルも変わらず楽しめます。追加料金で最大18時までのレイトチェックアウトも可能。
・ザ ロイヤルパーク キャンバス 京都二条
住所:京都市中京区西ノ京職司町22-7
URL:https://www.royalparkhotels.co.jp/canvas/kyotonijo/
Instagram:https://www.instagram.com/canvaskyotonijo/
13:00 スパイスカレーと植物のお店「森林食堂」でランチ
ホテルでのんびりと過ごしたあとの2日目のランチは、植物に囲まれたアートな店内で、絶品スパイスカレーを楽しめる「森林食堂」へ。
愛嬌たっぷりの店主が手間ひまかけてつくるこだわりのカレーは、食べログのカレー百名店に7回も選出されるほどの実力派。京都・二条を訪れたら、絶対に外すことのできない名店です。何度でも訪れたくなること間違いなし!
(左)葡萄豚の粗挽きキーマほうれん草カレー(中央) 紋甲烏賊とイカ墨の鴨キーマ(右)相生産の牡蠣カレー(冬季限限定)(3種合わせて、1900円)
「森林食堂」の一番人気は、日替わりの定番カレーに、2種類の旬の食材をいかしたカレーがのった、一度に3つの味が楽しめるプレートランチ。12月から3月末の冬季限定で登場する「牡蠣カレー」は、その贅沢な味わいを求めて県外から足を運ぶファンも多いのだとか。
プレートには、カレーのほかにもこだわりの旬野菜がふんだんに盛り付けられており、見ても食べても美味しい絶品メニューです。さらに酒粕や柿、桃、ブドウをエサにして育てられた「ブドウ豚」を使ったカレーや、甲イカからとれるカラスミをたっぷりと使用したキーマカレーなど、ここでしか食べられないユニークで魅力的なスパイスカレーが揃っています。
「SHINSHIN DUB ALE(深森ダブエール)」(850円)
クラフトビール好きな店主が、“オリジナルのスパイスカレーに合うように”とブリュアリー『Derailleur Brew Works』で考案した、「SHINSHIN DUB ALE(深森ダブエール)」もぜひチェック!
深いコクとまろやかな甘みがありながらも、スパイスの味を邪魔しない、洗練された味わいのダークストロングエール。まさに、カレー好きもビール好きも唸る一杯です。
「吟醸豚の粗挽きキーマカレー」(950円)
「森林食堂」初のレトルトカレーとして登場した「吟醸豚の粗挽きキーマカレー」は、酒粕をエサに育てられた吟醸豚を、京都産の手摘み実山椒とカレーリーフで組み合わせることで、香り豊かな味わいを閉じ込めたスパイスカレー。賞味期限は2年と長期保存も可能。“2年間お家に飾ってもおしゃれになるように” とパッケージのデザインにもこだわられています。
お店の営業日は、HPのカレンダー(https://shinrin-syokudo.com/ )でお知らせしています。商品の売り切れ情報やご予約はInstagram(@shinrin_syokudo)をチェック♪
・森林食堂
住所:京都府京都市中京区西ノ京内畑町24−4
URL:https://shinrin-syokudo.com/
Instagram:https://www.instagram.com/shinrin_syokudo/
15:00 産地や品種の味の違いをワイングラスで楽しむコーヒー「オルトコーヒーロースターズ」
旅路の最後は、コーヒーの品種や産地の違いをワイングラスで楽しめる「オルトコーヒーロースターズ」へ。
「Coffee Flight」(1200円)
「Coffee Flight」は、店主おまかせのシングルオリジンをワイングラスで3種飲み比べできるセットです。他にも1種の豆を煎り方の違いで楽しむツウな方向けの「Barista’s BREAKFAST」や、3種のコーヒーに対して、産地や特性に合わせてケーキをペアリングしてくれる「Coffee Paring」など、コーヒーをより面白く味わえるセットがあります。
この日の3種類は、「エチオピア」「ルワンダ」、「エルサルバドル」。
「エチオピア」は世界のコーヒーの原点とも呼ばれ、トロピカルフルーツのような味わいが特徴。一方、女性の就労支援が盛んな地域である「ルワンダ」はレモンティーや白ワインのような味が特徴で、女性が歌いながらコーヒー豆を1粒1粒仕分けるため、どこか幸せな気持ちになれるのだとか。中南米産の「エルサルバドル」は、りんごやナッツを彷彿とさせるようなどっしりとした味わいで、治安の悪化に悩む地域で、青年団体がコーヒーを通じて地域を盛り上げようとしています。
普段は物静かな印象ですが、コーヒー豆のルーツについて聞いてみると熱い想いが伝わってくる店主さん。実は貧困地域でのボランティア活動に積極的だった時期があり、「どうしたら現地の方々をよりHAPPYに、持続可能に支援できるのか」という問いがある中で、オーストラリアでの滞在をきっかけに、コーヒー豆を正当な価格で仕入れ、ビジネスとして成り立たせることで、現地の方を支援できる可能性を感じたといいます。2019年、そんな想いを実現するためにお店をOPENし、現在では現地の農園や農家を支援するNPO団体と直接Instagramでやり取りをしながら、コーヒー豆を仕入れることも。
店主の淹れる特別な一杯を楽しみながら、ゆったりと過ごすことができます。
・オルトコーヒーロースターズ
住所:京都府京都市中京区神泉苑町28-4
URL:http://altcoffee-roasters.com/
Instagram:https://www.instagram.com/alt.coffee_ro/
いかがでしたか? 今回は、日常の喧騒を少し離れ、美味しいコーヒーと素敵な喫茶店を巡る京都「二条」の旅を、1泊2日でご紹介しました。今週末は、ひと足のばして、コーヒーと喫茶店に心癒やされてみてはいかがでしょうか。
Photo&Text / pisaki
店舗情報、商品情報は取材時のもので、記事をご覧になったタイミングで変更となっている可能性があります。