mina本誌で美味しいお酒が飲めるお店を紹介する「東京深酒場」連載より、蔵前の角打ちを紹介します。
街の酒屋さんで、楽しい日本酒見つけた
とりあえずビールで乾杯。2杯目以降はハイボールかレモンサワーを延々と。最後にワインまで空けたらいい感じにできあがっちゃう。のんべえ女子が女子会でたいらげる酒と言ったらそんなところ。ちょっとツウなお連れ様と一緒なら、2軒目のバーでジャパニーズウイスキーか、はたまた勧められるままにラムやジンなんかいただいちゃったりしてさ。やっぱり炭酸割りがとっつきやすいものだから、酔えば酔うほど、息を潜めても制御できない大きなげっぷはご愛嬌。
さて、そんな典型的な飲みの席においてすっかり出番のない我らが日本酒。たしかに日本酒飲もうってときは、ちょっといい和食店や日本酒に特化した店を選ぶし、店主のおすすめや解説を求めてしまいがち。敷居の高さはワインと似ているけれど、日本酒は家飲みでも外飲みでも圧倒的に出番がない! なんとなく感じてしまう敷居のさや小難かしさが、私たち日本人を日本酒から遠ざけているのかも。
駄菓子と日本酒のペアリングを試せる珍しいお店
そんな私たちの潜在意識をぶち壊してくれるおもしろい日本酒が飲めるのが、ここフタバ。だれもが子どものころに目にしたことのあるあの駄菓子とのペアリングを考えて開発したという日本酒は、見たことのあるパッケージそのままなので親近感ある! ラインナップはよっちゃんいか、都こんぶ、チロルチョコ、ココアシガレットといったおなじみの駄菓子以外に、歌舞伎揚げ、でん六豆などに合う日本酒も。それぞれ、それらのお菓子と一緒に飲むことで相乗効果を発揮するので、もちろんおつまみコーナーではすべてのお菓子を扱っていて、その場でペアリングを楽しめるというわけ。わくわくしたり、楽しさや親しみやすさを感じる日本酒体験になるはず。
土地柄、遠方から観光がてら来店する女子も多く、梅酒や果実酒も豊富! 浅草観光の帰りにここでサクッと一杯やれば、帰路もほろ酔いで楽しめそう。角打ち営業は17時から21時まで。開店から17時までは酒屋さんとカフェ営業なのでフライングにご注意を!
自家製おつまみが嬉しいお得なセンベロセットも人気
センベロセットは、酒4杯とおつまみで1,100円!! 1杯注文するごとにチケットにはんこをもらいます。
店内中央のおつまみコーナーには、専用日本酒とのコラボ駄菓子以外にも、お菓子、缶詰め、おつまみがいろいろ。好きなものを取ってレジに持っていき都度会計するキャッシュオンデリバリー。
カクウチカフェ フタバ
住所:東京都台東区蔵前4-37-4 1F
休日:不定休
☎03-3861-1138
【Inatgaram】kakuuchi_cafe_futaba
【お客の男女比】4:6
【おひとり様の割合】6割
【席数】30
【混する時帯】平日19時、土日祝日16時
【ビール1杯の価格】420円
【お通し】なし
【ランチ営業】平日のみ実施
【現金以外の支払い対応】クレジットカード、交通系ICカード、PayPay
今月の独り言
センベロセットの自家製おつまみは、おひたしやポテサラなどが100円〜200円で少量ずつ。1杯に1品ずつ食べても2,000円いかないのがいいよね。
◎撮影/川原崎宣喜
2022年mina2月号より