2024.05.13

下北沢のレーベルショップ<大浪漫商店>で、耳もお腹も満たす休日を。

外国人がおすすめする“まにあっく”なスポットを訪れて、東京の魅力を再発見する企画。今回は、台湾出身のアーティスト、テイウさんがおすすめしてくれた<大浪漫商店>を紹介します。

 

アジアの「今」な音楽とカルチャーが集う場所

 

下北沢の商業施設BONUS TRACK内にある<大浪漫商店>。

日本とアジアをつなぐ音楽レーベル「ROMANTIC RECORDS」が運営するこのお店では、台湾やタイ、インドネシアのシティポップ、ヒップホップを中心としたレコードやカセット、現地で活動するイラストレーターやデザイナーとのコラボTシャツ、雑貨など幅広く取り扱っています。

 

 

「浪漫を感じるもの」であれば有名・無名を問わずピックアップしているとあって、日本でもライブをおこなう人気バンドから超ニッチなアーティストまで、約130タイトルを抱えているというレコードたち。

お店の商品棚を見るだけで、現地の「今」のカルチャーシーンを体系的に感じることができます。

 

 

こじんまりとした店内では、テイウさんもおすすめする看板メニューの魯肉飯をはじめ、さまざまな台湾料理やスイーツ、ビール、カクテルなどのお酒を楽しめます。

 

 

オーソドックスな伝統魯肉飯と、山椒でシビレを加えた麻辣魯肉飯を同時に味わえる、2種のあいがけ魯肉飯(1,100円)がイチオシ。

台湾料理といえば脂っこいイメージですが、こちらは脂が少なくあっさりめ。キャベツのマリネがちょうどいい箸休めになって、ペロリと平げられちゃいます。
 

 

料理のお供には、燻製した梅ジュースと焼酎でつくった酸梅サワー(700円)を。少し漢方のような香りがあり、クラフトコーラにも似た味わいです。口の中がさっぱりして、気分爽快!

 

 
大浪漫商店
Instagram: @bigromanticstore

 


 

おすすめしてくれたのは…
台湾出身

アーティスト テイウさん

 

 

Q.日本に来た経緯は?

 

台湾にある大型本屋さん・誠品書店で、日本の雑誌『装苑』を読んだのをきっかけに、スタイリストという仕事に興味を持つようになりました。ですが当時、台湾には専門的に勉強できる学校がなくて、思い切ってスタイリスト科のある文化服装学院に通うことにしたんです。
実際にはビザなどの兼ね合いもありスタイリストとして働くのは難しいなと感じたので、今はアパレル会社の海外事業部で働きながら、趣味でアーティスト活動をしています。

 

 

Q.週末はどんなことをしていますか?

 

休日は展示イベントに参加したり、それに向けて打ち合わせや制作をすることがほとんどですね。
あとは本屋さんやギャラリーを見るのが好きなので、アート作品の展示もしている恵比寿の〈NADiff a/p/a/r/t〉や、五反田にある〈VOILLD〉などはよくまわっています。
 

 

Q.ここ<大浪漫商店>はどこが好き?

 

ちょっと変わった台湾料理や、マニアックなレコードなど、台湾のカルチャーが楽しめる独特の雰囲気が気に入っています。テラス席があるので、天気のいい日は外で飲み食べするのも気持ちいいですよ。

 

 

Q.テイウさんが思う東京って、どんなところ?

 

東京は「出会いの街」だと思います。いろんなところにセンスがいい人が集まっていて、みんな繋がりがあるからすぐに仲良くなれる。知り合ったアーティストやデザイナーさんたちと一緒にイベントの企画をできるのが、すごく楽しいです。

 

 

Q.今後テイウさんがやりたいことは?

 

自分の好きなことをずっとやり続けたいですね。
昔から犬が好きで、作品にも無意識に犬のモチーフを入れることが多かったのですが、先日仲間を集めて、保護犬へのチャリティ作品展を企画しました。お客さんの反応もよく、自分にすごく合っている活動だなと感じたので、これからもアートの力で保護犬の役に立てるようなイベントをやっていきたいなと思っています。
 

 

 

-Profile-
テイウさん
Instagram:@teiyusya
台湾出身で、今年で日本に来て6年目。台湾と日本を往復して仕事をする傍ら、アーティスト活動をおこなっている。TOKYO ART BOOK FAIRには毎年出展し、オリジナルのZINEやTシャツ・パーカーなどのグッズを販売している。
 

店舗情報、商品情報は取材時のもので、記事をご覧になったタイミングで変更となっている可能性があります。

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STORY of WEEKEND | A literary day with glasses 齋藤飛鳥

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