外国人がおすすめする“まにあっく”なスポットを訪れて、東京の魅力を再発見する企画。今回は、渋谷フクラス1階にある観光案内所『shibuya-san』のスタッフ、グリットナー・ミリアムさんが行きつけという<居酒屋しみ亭>をご紹介。
のんべえな店主が切り盛りする
絶品の酒のアテ尽くしな店
19歳から料理ひと筋、割烹料理店や居酒屋さんで修行をつんだという店主の千野さんが、5年前に満を持してオープン。自身も無類のお酒好きで、自分が好きな最高の“酒のアテ”をメニューにしている。
「気軽に通えるお店」がテーマなだけあって、価格も非常に良心的。さらに深夜まで営業しているのんべえへの心遣い、なんとも沁みます!
鰹の一番出汁を使ったプルプルの出汁巻卵(550円)が自慢。ジュワッと広がる出汁の量たるや、必ず驚くはず。
香ばしくてやわらか〜いエイヒレ炙り(605円)と日替わりネタの刺身2種盛り(605円)。刺身は「2種盛り」と書いてあっても、3種で出してくれる。
居酒屋 しみ亭
Instagram:shimitei_izakaya
おすすめしてくれたのは…
ドイツ出身のshibuya-sanスタッフ グリットナー・ミリアムさん
Q.日本に来たきっかけは?
高校と大学の間、日本で1年間ワーキングホリデーをしました。どうせ行くなら周りのみんなが行ってないところがいいなと思ったのと、念願だったオーガニック農場に関わることができること、そして日本語のサウンドにとても魅力を感じて、日本を選んだんです。
Q.週末はどんなことをしていますか?
体を動かすのが好きなので、自転車に乗ったり、散歩に行ったり、登山やアウトドアに出かけたりしています。正直東京の道は狭くて、自転車で走りづらいところもあるんですが、目的地を決めて走るのは楽しいですね。代々木公園の周辺はなんとなく香りが良い気がして、よく走っています。
Q.ここ『居酒屋しみ亭』はどこが好き?
男性一人で営んでいる居酒屋さんなのですが、卵焼き、エイヒレ、何を食べても美味しいんです。ドイツ人は食べることと飲むことが別で、基本的にはご飯を食べてから飲みに行くという文化。だからこういう居酒屋さんで食事をしながらお酒を飲んで、だらだらとおしゃべりできる雰囲気が、たまらないんです。
Q.ミリアムさんが思う東京って、どんなところ?
東京は、何年住んでも興味が尽きない街。下町の方に行くと全然雰囲気が違うから、旅行気分になって面白いです。ドイツにももちろん田舎っぽい街はありますが、あくまで違う街。東京という一つの街にいろんな表情が凝縮されてる感じが、すごく新鮮です。
Q.今後ミリアムさんがやりたいことは?
ビオホテルをつくったり、健康的なライフスタイルやアウトドアに興味がある外国人が集まれるような場所をつくったり……。サステナブルツーリズムの中で、何か新しくできること、自然に携われるようなことを、日本でやっていきたいなと思っています。
-Profile-
グリットナー・ミリアムさん
Instagram:@mina.anistir
ドイツのドルトムント出身で、今年日本に来て7年目。渋谷フクラス1階にある観光案内所「shibuya-san」でスタッフとして働く。ワインと食事のペアリングを探求するのが好き。
-information-
shibuya-san(シブヤサン)
Instagram:@shibuyasan_
日本人が知らない日本を
教えてもらえる観光案内所
今回の取材にも協力してくれた、渋谷フクラス1階の観光案内所ではたらくスタッフのみなさん。日本在住の観光のプロたちが、ネットでは知りえない奥深い渋谷の今を案内してくれます。
昼は観光案内がメイン、夜はお酒が飲めるバーに変身し、世界の人と地元の人とが交流する場に。もちろん日本人の訪問も大歓迎!
〈STAFF〉
◎撮影/杉山巧剛
mina2024年4月号より
店舗情報、商品情報は取材時のもので、記事をご覧になったタイミングで変更となっている可能性があります。