自分だけのこだわりを持ち、あるモノを偏愛する女子にクローズアップするこの企画。今回は、美術館巡りが大好きというMIRUMIさんにインタビュー! 洗練された静寂さを感じる空気感が好きというMIRUMIさんに、美術館巡りにハマったきっかけについて聞いてみました。
静寂のなかでアートに触れることで非日常感に没入。
仕事が忙しいときこそ、都会の喧噪から離れてリフレッシュできるから、美術館に行きたくなるというMIRUMIさん。なぜそこまで美術館に惹かれたのか、その理由とは?
「3、4年前にオーストラリア旅行へ行ったときに、メルボルンにある『ビクトリア国立美術館』でMoMAの展示を見たときに、美術館のスケールや、展示の規模に圧倒されました。そこから、今では月に1回は美術館に足を運ぶように。美術館は有名な建築家の方が携わっていることが多く、外観からもうアートが始まっているような気がしてわくわくするんです。建築物としての魅力もハマる理由のひとつで、『21_21 DESIGNSIGHT』も、建築家 安藤忠雄さんが設計を手がけたもので、ずっと来てみたかったんです。展示は解説を読みながら、ひとつひとつじっくり観る派。背景を知り、文化や環境、社会問題を呈している作品に感銘を受けることも。アートに集中すると非日常の中に没入できる。自分を見つめ直すきっかけにもなるんです。さまざまな感性に触れることで視野も広くなるし、心が豊かになる気がします」。
MIRUMIさんのお気に入り美術館3つ
金沢21世紀美術館
金沢21世紀美術館 外観 撮影:渡邉修 提供:金沢21世紀美術館
国内外のさまざまな現代アートを展示することで有名な金沢にある美術館です。館内の展示も素敵ですが、芝生が広がる開放的な広い中庭にもいろんなアートがあるのが素敵で、金沢に行くと必ず訪れたくなるんです。
COMICO ART MUSEUM YUFUIN
@Satoshi Ikuma
大分にある現代美術館です。真っ暗な展示スペースに作品がどーんと掛かっていて、作品だけに集中できるようになっている、新しい楽しみ方ができるんです。湯布院にあるので、温泉旅行に合わせていくのがおすすめです。
ポーラ美術館
箱根ならではの、豊かな自然に囲まれた美術館です。ガラスを多用したシンプルな館内の雰囲気がすごく好きです。併設のショップは欲しい物が盛りだくさんでお気に入り。ポストカードのコーナーも広くてテンションが上がりました。
アートに触れることで視野が広がり、心が豊かになる気がします。
美術館に行くもうひとつの楽しみがあるというMIRUMIさん。ふらっとではなく、わざわざ行く場所なんだそう。MIRUMIさんにとっての美術館巡りとは?
「作品を見るだけでなく、庭を眺めたり、カフェで過ごしたり、ひとつの美術館で自分の時間をゆっくり過ごすこともあります。最近では、行きたいと思っていた美術館がある県を、わざわざ旅先に決めるんです。事前にはあまり調べず、そこで気づくこと、新しい発見を楽しみます。美術館に行くもうひとつの楽しみは、その日見た中で気になった作品のポストカードを購入すること。そしてポストカードはまとめてファイリングします。ファイルを開く度にコレクションを時系列で眺められ、その日のことを思い出せる。まるで宝箱みたいな自分だけの『小さな美術館』ですね。私にとって美術館巡りとは、自分だけが楽しめる“自己満足”のための時間。最高に贅沢な時間です」。
-Profile-
MIRUMIさん(28)@mrm_0607
神奈川県出身。大人気アパレルブランドRANDEBOOのプレス。勤務地から近い六本木周辺の美術館に、仕事帰りに足を運ぶことも。また、展示の内容に合わせてその日のファッションをコーディネートして、楽しんでいるそう。
SHOP INFO
21_ 21 DESIGN SIGHT
東京ミッドタウン内にあるミッドタウン·ガーデンに建つ、「日常」をテーマにした展覧会を中心に、トークやワークショップなど多角的なプログラムを通じて、訪れる人がデザインの楽しさに触れることができるミュージアム。6月13日からは現代美術作家クリストとジャンヌ=クロードの活動の根源と広がりに焦点をあてた展覧会を開催。ショップスペースのみの入場は無料。
住所:東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン·ガーデン内
電話番号:03-3475-2121
営業時間:営11:00~19:00(入場は18:30まで)
定休日:火、年末年始、展示替え期間
@2121designsight
※最新情報はHPにてご確認下さい。
◎撮影/酒井貴弘(addict_case) ◎取材&文/橋本いずみ