minaに関わるスタッフやクリエイター、ファッション関係者や読者に、とっておきの古着屋さんを聞きました。なかでも、セレクトや店のムードに店主の個性がにじみ出る8軒を厳選 ! どの店も多くの人に支持される魅力がありました。
遊び心のある古着を 気ままに楽しんで 「MOOD」
運命の一着に出会える ノンジャンルでユニークなお店
数年の間に古着店が増えた学芸大学周辺において、ユニークなラインナップで知られているのがここ、MOOD。魅 力 は 店 主・櫻井さんのセンスで選んだ、年代やブランドにとらわれない品揃え。手描きプリントのスウェットやレトロな手編みニットが彩るカラフルな空間は、ふらっと入った瞬間に心躍る。店づくりの根底にあるのは、人と違うものが着たいというこだわりで、前職のアパレル販売員時代からよく古着店で買い物をしていた経験から、自
身の店をやりたいと考えるようになったとか。
「昔から流行りや特定のブランドを追いかけるよりも、パッと見たときにわくわくする洋服が好きだったんです。僕にとって古着店は、まさにそんな一着との出会いが楽しめる場所で。古着店で働いた経験がないころから、いつか自分がセレクトしたアイテムを提案できたらいいな、と思うようになりました」
仕入れをするときも、気持ちは同じ。目当てのアイテムを狙って行くのではなく、ビビッときたものを買い付けている。
「僕の直感でピックアップしてはいますが、アメリカの音楽や映画が好きというのもあって、自然に70年代~90年代ものがメインになっているかもしれません」
MOOD(気分)という店名には、古着を難しく考えないで、気ままに楽しんでほしいという思 いが込められているそう。
「古着は年代などの知識が先行しがちなジャンルなので、ハードルが高いと感じる人も多いんじゃないかと。だからこそ、ここがいい入り口になればと思ってこの名前にしました。お店をオープンしてから4年になりますが、自分が惹かれた服を『これ、いいな』と手に取ってもらえることがすごく幸せ。店頭に出してからすぐに売れると、巣立っていく寂しさはありますが⋯⋯(笑)。皆さんに、ときめく一着を見つけていただけたら嬉しいですね」
内装は、櫻井さん自らDIYした、あえてムラを残したホワイトの塗り壁に、ごちゃっとレイアウトされた300点もののアイテムが映える。
スウェードのメンズスニーカーは、80年代のアディダスのタバコというモデル。17,800円
春らしいカラーの80~90年代のスウェットは、ペリカンや花柄など、ハンドペイントで選ぶのが楽しい。各8,500円
流行りのグラニースクエアニットベストは、着こなしのアクセントに。12,800円
【愛用者コメント】
仕事帰りについ立ち寄っちゃうお店
21時まで開いているので、いつも食事後に寄ります毎回、どんなアイテムがあるか予想できないのも楽しい
編集部 石川
どんな気分にもぐっとくるアイテムが見つかる!
オーセンティックなアイテムからエッジの効いたプリントのアイテムまでいい塩梅で揃ってます
F/CE. 運営兼PR 中村夏実さん
今回お話を聞いたのは⋯
オーナー
櫻井恒平さん
20歳から5年間、地元・藤沢のインポートショップに勤める。その後ラルフローレンによるヴィンテージスタイルのメンズライン・Double RLに移ったのち、独立。2021年にMOODを開店した。
MOOD(ムード)
最寄駅:学芸大学駅
Instagram:moodnafurugi
2025年mina5月号より
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