何十万もするヴィンテージは手が出ないけれど、味わい深い古着のデニムは欲しい。最近よく聞く「レギュラーのデニム」ってどんなもの?原宿のベルベルジンで教えてもらいました。
モノそれ自体の価値よりもどう着てどう育てたいのか? で選ぶ
お話を伺ったのは、ベルベルジンの副店長・野原さん。古着のデニムは主に 90 年代~ 2000 年代初頭につくられたものをレギュラー、それ以前をヴィンテージと呼ぶことが多いそう。
「価格はデッドストック(新品)を基準に、色落ちやダメージの度合いによって引き算されます。最近はレギュラーも高騰が続いていて、10年前には 2 万円程度だった 90 年代デッドストックのパンツが、今では 6 万円前後になることも。そう考えると、状態がよくてまだ色が濃く残っているレギュラーデニムは、今買っておいて損はしないはずです。自分なりの色落ちを楽しめるので育てがいもありますしね」
なんといっても古着デニムならではの醍醐味は色落ち。好みの色味を見つけて、その味わいを楽しむという点では、必ずしも高額なヴィンテージデニムでなくてもいいと、野原さんは言う。
「90 年代のデニムも、現行品とは違う色落ちの仕方があります。濃いデニムなら糊づけして、自分なりのヒゲをつくるなんて手もありますよ。価値が高い・低いではなく、どんな着こなしがしたくて、どんな風に育てたいかを基準に選ぶのがいいのではないでしょうか」
自分が垢抜けて見えるサイズ感を試着で探ろう
レギュラーのデニムは素材の特性上、ヴィンテージと比べて洗濯による縮みは起きにくいので、購入時点でバランスよく着られるサイズかどうかを試着で確かめることが大事。今はオーバーサイズがトレンドとはいえ、あまりに大きいものは野暮ったく見えてしまう。パンツの場合は靴を脱いでウエストの位置で穿いたとき、裾が地面につかないくらいのレングスのものを選ぼう。ジャケットは大きいサイズを着ると肩が落ちる分、想像したよりも袖が長くなるので注
意。試着を繰り返して自分に合ったサイズを見つけて。
気になるダメージがないか買う前にしっかり確認を
家に帰ってよ~く見たら、看過出来ないダメージが……、なんてことにならないように、しっかり全体を広げたうえで、表裏、隅々まで確認しよう。特に見逃しがちなのが、ジャケットの襟元と袖口の部分。試着するだけでは見えづらいけれど、擦れやすいのでダメージが出やすい箇所。
パッチのサイズ表記はあくまで参考までに
ジャケットの場合は裾幅、パンツはウエスト(W)、レングス(L)が記載されているが、縮みがあったり丈詰めがされている可能性もあるため、必ず実寸を確認して。ベルベルジンでは商品タグに記載している。またデッドストックの場合は洗濯後の縮みを考慮して選んでおこう。
濃いインディゴデニムは洗わないほうがいい?
同年代のものでも色落ち具合が全然違うからおもしろい。色が残っているものは洗うのがためらわれるけれど、ダメージ予防のため定期的に洗濯を。デニムは水を通すと縮み、着ると伸びる。この繰り返しで生地が強くなるそう。デッドストックは洗うことで目に詰まったホコリが落ち、色が濃くなることも。
教えてくれたのは……
BerBerJin
レギュラーから超希少なヴィンテージデニムまでが揃うマニア御用達の古着店。すべてアメリカで買い付けたデニムはサイズ幅、色落ち具合がバランスよくセレクトされているので、好みの1点が見つかるはず。
モデルプロフィール
俳優・モデル
後藤さり
カレーをこよなく愛するカルチャー女子。古着屋さんにはよく訪れるそうだが、ベルベルジンには今回が初来店。
2025年mina5月号より
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