パーツの名称、フレームの種類、機能性レンズの違いなど、今更聞けないメガネにまつわる基礎知識をおさらい。メガネを新調する前に押さえておけば、選ぶのがもっと楽しくなって、店員さんとのやりとりもスムーズに進むはず。
用途に合わせて選ぶなら、機能性レンズの違いを理解すべし。
ファッションとして取り入れるのが当たり前になっている調光レンズや偏光レンズ。
でも、実は違いがよくわかっていないという人も多いのでは?
日差しが厳しい夏に重宝するので、機能をしっかり押さえておこう。
(取材・画像協力:Zoff)
調光レンズ
紫外線でレンズの色の濃度が変わる
調光レンズは、紫外線量が多い屋外ではレンズの色が濃くなり、可視光線と呼ばれる目に見える日差しのまぶしさを軽減するサングラスの機能を果たす。逆に屋内や日陰に入ったり、夜になるとレンズの色が抜け、通常のメガネとしてかけられる。紫外線量が同じでも、気温によって変化の具合に差が出るという特性がある。
使用シーン
屋内から屋外への往復が多い旅行に
移動のたびにかけ替える手間が省けるし、荷物が減るのも嬉しい。お散歩ついでの買い物など普段使いも◯。
キャンプやトレッキングに
太陽の下と木陰を行き来するアウトドアでも活躍。日が暮れれば色が抜けるので、夜間の視界はクリアに。
注意点
車の中ではレンズの色が変化しない
UVカット機能のあるフロントガラスで覆われた車中では効果が出ず、運転時のまぶしさはカバーできない。
レンズの経年劣化に気をつけて
だんだんと色が反応しづらくなっていくので、使用から2、3年を目安に買い替えるのがおすすめ。
偏光レンズ
まぶしい反射光を防いでくれる
反射光とは、光が当たっているところから跳ね返る光。日差しが強い日の路面や水面のぎらつきなど、目を開けることが困難なまぶしい光を指す。偏光レンズは2枚のレンズの間に偏光機能のあるフィルムを入れた3層で構成されていて、偏光フィルムが反射光をカット、2枚のレンズが紫外線をカットするという仕組み。
使用シーン
雨上がりや晴れた日のドライブに
路面の反射が軽減されて視界がクリアになるだけでなく、ストレスや眼精疲労も軽減されるのがメリット。
釣りやスノースポーツにも
水面の反射を抑え、水中の様子もクリアに見える。晴れた日の雪原では、地面の凹凸が認識しやすい。
注意点
偏光レンズは水分に弱い
偏光フィルムは水に弱く、濡れると変色や剥離の原因に。水洗いや、超音波洗浄機での丸洗いはNG。
液晶画面が見えづらくなることも
スマホやカーナビなど、機種や見る角度によって表示が見えなくなったり、歪んで見えることがある。
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◎Special Thanks / Zoff