せっかくお気に入りのシャツがあっても、アイロンがけが面倒で出番が少なくなってしまうのはもったいない。しわ伸ばしを楽にするためには? プロのみなさんに聞いてみた。
掲載したのは一般的な綿、麻100%のシャツの扱い方です。使える洗剤やスチーマーの適温は素材によって異なりますので、組成表示、取り扱い表示を事前に確認してください。
教えてくれたのは…
パナソニック / 中村優希さん
衣類スチーマーの国内マーケティングを担当。持っているシャツはハイブランドから古着までさまざまあり、素材に合わせて洗剤やお手入れ方法を使い分けているとか。「スチーマーは水洗いできない衣類の脱臭にもおすすめですよ」
ひっぱりながらゆっくり当てる
スチーマーもアイロンも、衣類のしわを伸ばすのに必要なのは熱と水分(蒸気)です。シャツをひっぱりながらあてることで、熱源であるスチーマーと生地を近づけることができ、スチーマーをゆっくりと移動させることで、十分な温度の蒸気が長い時間生地に当たります。
☑︎ボタンを留めて10cmを3秒以上
「すべてのボタンを留め、シャツをひっぱりながら、スチーマーをゆっくり移動させます。10cmを3秒以上かけるイメージで、同じ範囲を行ったり来たりするように移動させると効果的ですよ」(パナソニック/中村優希さん)
アイロン台も併用すると便利
長時間しまっておいたことによるしっかり刻まれた深いしわや、全体に入ってしまった細かなしわなど、広範囲にしっかりとしわを伸ばす必要がある場合は、スチーマーをアイロンとして使いましょう。スチームが手に触れてしまうことなく安全に隅々までしわを伸ばせます。
☑︎スチーマーでアイロン台に押し当てる「シャツのボタンは開けた状態でアイロン台の上に広げ、スチーマーをアイロンのように使ってしっかりと押し当ててください」(パナソニック/中村優希さん)
洗濯編、しまい方編も参考にしてくださいね。
Illust / Shinbu Kayo
mina2024年6月号より
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