2022.07.05

夏は“おじベーシック”が気分。

 

古書店で古本を探してみたり、昔ながらの純喫茶を訪れてみたり・・・・・・。昭和のカルチャーに触れる機会が増えてきた今日この頃。ファッションも、そんな雰囲気に合わせておじさんっぽいおしゃれを楽しみたい気分。完全にコピーするのではなく、古き良き要素を取り入れながらベーシックスタイルに落とし込む、それが“おじベーシック”なんです。

 

Tシャツ 9,900円/LIKE WEAR、パンツ 29,700円、シャツ 27,500円/ともにYAECA(以上YAECA APARTMENT STORE) メガネ(フレーム代のみ) 42,900円/白山眼鏡店(白山眼鏡店WALLS) ショルダーバッグ 31,900円/Cotswold Aquarius(メイデン・カンパニー)

 

<Part 01>
“おじベーシック”の着こなし3⼤ルール

 

永く愛せるベーシックな服を追求すると、メンズ由来のアイテムにたどり着くことって多いですよね。そのスタイルのルーツとなっている“おじさん”たちの服装をおさらいすれば、“おじベーシック”なスタイリングになるはず。覚えておくべきはこの3つのルールです!

 

 

RULE-1
大きめのシャツをきちんと着ないで羽織りで着こなす

 

“休日のおじさん”のような、Tシャツにシャツを羽織るスタイルは、一歩間違えるとこダサく見がち。上手に着こなすポイントは、シャツの着丈に気をつけること。お尻がすっぽりと隠れてしまう丈だと、だらしなく無粋な印象を与えてしまいます。インナーに着るTシャツの裾より少し短いくらいの丈を選んで、バランスを調整しましょう。

 

シャツ 22,000円/EVCON(1LDK apartments.) 中に着たTシャツ 4,730円/BRING(BRING EBISU) ショートパンツ 18,700円/Yarmo(グラストンベリー ショールーム) ショルダーバッグ 106,700円/HUNTING WORLD(ハンティング・ワールド帝国ホテル店)

 

 

RULE-2
トップスはタックインして懐かしい雰囲気を足す

 

旬な着こなしテクニックであるタックインですが、野暮ったく見えないように適度にたるみを持たせるのが基本。そのためにも、トップスは若干大きめのサイズを選ぶのがおすすめ。ワイドパンツを選んでウエストをぎゅっと絞れば、腰回りが締まって見えるため、シルエットにメリハリがつき女性らしさもほどよくキープできます。

 

シャツ 35,200円/HERILL(にしのや) パンツ 26,400円/ナイジェル・ケーボン(アウターリミッツ) メガネ 39,600円/金子眼鏡(オプティシァン ロイド) ベルト 18,700円、ショルダーバッグ 73,700円/ともにGLENROYAL、ローファー 69,300円/JOSEPH CHEANEY(以上BRITISH MADE 銀座店)

 

 

RULE-3
肩掛けはトップスと同じトーンで揃える

 

“プロデューサー巻き”という名前で知られている肩掛けテクは、シンプルなスタイルにアクセントが欲しいときに有効的。発色のいい色を選ぶと悪目立ちしがちなので、トップスと同系色を選ぶのがポイントです。着こなしのアクセントになりつつも、コーデ全体がまとまって見えるはず。

 

ロングスリーブTシャツ 19,800円/INNAT(INNAT DESIGN) パンツ 28,600円/キクスドキュメント(coper) 肩にかけたニットカーディガン 15,400円/BANANA REPUBLIC ショルダーバッグ 38,500円/Billingham(グリニッジ ショールーム) ローファー 55,000円/Sanders(グラストンベリー ショールーム)

 

<Part 02>
“おじベーシック”は、全⾝の配⾊がポイント

 

どうやって“おじベーシック”にすればいいかわからないという人は、まずは“色使い”から考えるのがおすすめ。メンズっぽいカーキや落ち着いた茶色、知的な濃紺など、それぞれの色が持つ特徴を上手に組み合わせれば、誰でも“ちょいおじ”な装いに早変わり。あえての渋い配色で、大人のカラーコーデを楽しんでみてください。

 

 

きれいめなベージュとの合わせで渋いカーキポロに都会感を上乗せ

 

ミリタリー由来の土っぽさのある色合いのおかげで、即メンズライクな着こなしが叶う「カーキ」は、“ちょいおじ”感を演出するにあたって真っ先に頼りたいカラー。無骨なムードがあるので、明るいトーンのベージュを合わせて上品さを加えて。

 

ポロシャツ 2,376円/United Athle(キャブ) 中に着たTシャツ 7,920円/Traditional Weatherwear(トラディショナル ウェザーウェア ルミネ有楽町店) ショートパンツ 17,600円/J.PRESS ORIGINALS(J.PRESS & SON’S AOYAMA) 時計 15,400円/No Monday(No Monday JAPAN) ショルダーバッグ 17,600円/Billingham(グリニッジ ショールーム)

 

 

シャツを肩掛けしたりベルトを揺らしたり、動きをつけておじっぽく

 

気品あふれる「ブラウン」は、おじさん的な渋さを作りやすいカラーのひとつ。黒よりも少し抜け感のあるネイビーを合わせることで、ニュアンスのあるおしゃれな着こなしが叶います。さらにレイヤードしたり小物を足すことで、こなれ感がプラスされます。

 

チノパン(メンズ) 11,400円/BANANA REPUBLIC モックネックTシャツ(メンズ) 11,000円/UNIVERSAL PRODUCTS.(1LDK) 肩に掛けたリネンシャツ 28,600円/INDIVIDUALIZED SHIRTS(メイデン・カンパニー) ベルト 13,200円/GLENROYAL(BRITISH MADE 銀座店) ショルダーバッグ 27,500円/Billingham(グリニッジショールーム) ローファー 55,000円/Sanders(グラストンベリーショールーム)

 

 

落ち着きのある色コーデは、カジュアルな白小物でほんのり軽さを加えて

 

「ネイビー」は女性らしく見えやすい色でもあるので、重めの配色でとことんおじっぽく寄せるのがおすすめ。中でもトーンの近いグレーは相性抜群。シルエットがきれいなスラックスを合わせ無彩色で構成すれば、よりハンサムな雰囲気が作れます。

 

バンドカラーシャツ 19,800円/nest Robe(nest Robe 表参道店) Tシャツ 13,200円/Caledoor(BRITISH MADE 銀座店) ベルトつきストレートパンツ 20,900円/MASTER&Co.(マッハ55リミテッド) 時計 19,800円/LIAKULEA(リアクレアジャパン) トートバッグ 10,780円/オーシバル(シップスインフォメーションセンター) ローファー 28,600円/FRED PERRY × GEORGE COX(フレッドペリーショップ東京)

 

<Part 03>
⽋かせないおじ服「開襟シャツ」と「ポロシャツ」

 

スタンダードなアイテムの代表格といえば、「開襟シャツ」と「ポロシャツ」。今でこそファッショナブルなものを見るようになりましたが、思い浮かぶのは、やっぱり野暮ったいおじさんが着ている姿だったりしますよね。あえて今回は、その“ちょっとこダサい”着方を参考に、「mina的ちょいおじスタイル」を紹介します。

 

開襟シャツ

中にTシャツを仕込んでおじさん風に

 

 

RIGHT

ワークなオーバーオールに羽織ってレトロ感をプラス

 

淡いトーンの引き締め役として、同系色で統一感の出るベージュのシャツを羽織ったコーデ。アクティブなスタイリングにほどよいゆるさと大人っぽさが加わります。足元はトングサンダルを合わせて、脱力感のある気張らない大人の余裕を。

 

オープンカラーシャツ 14,040円/HELLY HANSEN(ヘリーハンセン原宿店) オーバーオール 38,500円/Yarmo(グラストンベリー ショールーム) Tシャツ 11,000円/A.P.C.(A.P.C. CUSTOMER SERVICE) 巾着バッグ 22,000円/Scye(マスターピースショールーム) トングサンダル 6,490円/A de Vivre

 

CENTER

“ザ おじコーデ”な渋いカラーを足元で今っぽくアップデート

 

モスグリーンにチャコールグレーとおじ感強めなカラーリングは、“ハズし”として流行りのグルカサンダルを合わせるのが正解。レトロな雰囲気と今っぽさを感じる絶妙なバランスが、むしろ新鮮な印象を与えてくれます。

 

メンズオープンカラーシャツ 16,500円/FRED PERRY(フレッドペリーショップ東京) Tシャツ 1,650円/Hanes(ヘインズブランズジャパン カスタマーセンター) メンズイージーショートパンツ 28,500円/Cellar Door(untlim) トートバッグ 9,900円/MASTER&Co.(マッハ55リミテッド) サンダル 20,900円/CAMINANDO(グラビテート)

 

LEFT

涼しげなインディゴのシャツはドロストパンツでとことんゆるく

 

オーバーサイズのシャツとゆったりした極太パンツの組み合わせは、同系色でまとめしつつ、白Tを挟んでメリハリをつけて。小物をインナーに合わせるのがこなれてみえるコツ。

 

オープンカラーシャツ 24,200円/Caledoor(BRITISH MADE 銀座店) Tシャツ 9,680円/OLD SOLDIER(メイデン・カンパニー) ドロストパンツ 27,500円/Traditional Weatherwear(トラディショナル ウェザーウェア ルミネ有楽町店) 時計 20,900円/MAVEN WATCHES(MAVEN WATCHES JAPAN) ショルダーバッグ 9,900円/MASTER&Co.(マッハ55リミテッド) スニーカー 20,900円/WAKOUWA(アナトミカ東京)

 

ポロシャツ

タックインしてきちんと着る

 

 

RIGHT

かっちり正統派な着こなしはグレー Tで抜け感を

 

落ち着いたダークトーンのカラーコーデには、ベージュのバッグを合わせて軽やかさをプラス。襟元からTシャツをちらっと覗かせて、ほどよく着崩すのがポイントです。

 

メンズポロシャツ 3,990円、Tシャツ 2,490円/ともにGap(Gap新宿フラッグス店) メンズテーパードパンツ 10,400円/BANANA REPUBLIC 時計 51,700円/sazaré(14 SHOWROOM) ショルダーバッグ 27,500円/Billingham(グリニッジ ショールーム) ソックス(3P) 4,290円/ANATOMICA(アナトミカ東京) ローファー28,600円/FRED PERRY × GEORGE COX(フレッドペリーショップ東京)

 

CENTER

上まできっちりボタンを閉めたらハーパンでカジュアルダウン

 

ハーパンで引き算しつつも、タック入りなので上品さはキープ。素足でローファーを履くことで、子供っぽくならない大人の余裕を醸し出せます。小物も最小限に抑えることで、とことん軽やかでシンプルなスタイリングに。

 

ポロシャツ 28,600円、ショートパンツ 22,000円/ともにLENO(GOOD STANDING) メガネ 39,600円/金子眼鏡(オプティシァン ロイド) ショルダーバッグ 18,920円/Creed(Creed Pressroom) ローファー 16,390円/A de Vivre

 

LEFT

コンパクトなポロシャツには太めのパンツでメリハリを

 

すっきりとしたポロシャツは、ワイドなパンツを合わせて洒落感とメリハリをプラス。柔らかな淡いグレーと鮮やかなネイビーの色合わせが、コーデ全体にコントラストを生み新鮮な印象を与えてくれます。

 

ポロシャツ 50,600円/Johnstons of Elgin(BRITISH MADE 銀座店) ストレートパンツ 19,800円/HELLY HANSEN(ヘリーハンセン原宿店) 時計 19,800円/LIAKULEA(リアクレアジャパン) ベルト 4,290円/UNIVERSAL OVERALL(TACHIYA) トートバッグ 49,500円/A.P.C.(A.P.C. CUSTOMER SERVICE) レインローファー 14,300円/Traditional Weatherwear(トラディショナル ウェザーウェア ルミネ有楽町店)

 

ちょっとした工夫で“おじベーシック”を楽しんでみて

 

 

どこか懐かしさが漂う“おじベーシック”を上手に着こなすポイントは、スタンダードなアイテムにレイヤードテクを加えたり、渋さのある色合わせをしてみること。いつものベーシックコーデに+αで、絶妙な“おじさんっぽさ”のあるスタイリングを楽しんでみてください。

 

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◎撮影/倉本GORI(Pygmy Company/芳根京子分)、三宮幹史(TRIVAL/山田杏奈分)、東 京祐(tokyojork/比留川游、千國めぐみ分) ◎スタイリング/渡邉恵子(芳根京子分)、村田愛美(山田杏奈、比留川游、千國めぐみ分) ◎ヘア&メイク/猪股真衣子(芳根京子分)、谷口里奈(山田杏奈分)、加藤 恵(比留川游、千國めぐみ分) ◎モデル/芳根京子、山田杏奈、比留川游、千國めぐみ

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 STORY of WEEKEND
HANDSOME JACKET 奈緒 秋の終わりから、メンズジャケットを羽織って。

  • ◆この秋冬は「ジャケット」さえあれば。
  • ◆カジュアル好きのふたりが着たい「週末テーラード」
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