陽 東太郎氏による学園ミステリーコミック『遺書、公開。』が実写映画化。『東京リベンジャーズ』シリーズの英勉氏が監督を、バラエティやドラマで活躍する放送作家の鈴木おさむ氏が脚本を手がけた衝撃作。今回は、主演を務めた吉野北人さんに作品についてインタビュー。また、オフの過ごし方も伺いました。
−−映画の見どころを教えてください。
主演を務めさせていただいた映画『遺書、公開。』は、学園モノでありながらシリアスな展開が続くサスペンス。これまであまりやってこなかったジャンルの作品なのでワクワクしましたし、登場人物の生徒はみんな裏の顔を持つ個性的なキャラクターなので、主演だと思うとプレッシャーも感じましたが、新しい挑戦だなという思いで臨みました。
見どころとしては、自殺した生徒からクラスメイトと教師に届いた遺書を公開していく中で、みんなの〝欲望〞が露わになり、どんどんエスカレートしていくシーン。展開が途切れず、みなさんも最後まで一緒に考えながら楽しめる作品だと思います。
撮影現場は前半は和気あいあいとした雰囲気でしたが、後半はちょっとナーバスになってきて。ただ、毎朝、英（勉）監督がメイクルームに来て、みんなと話してから本番が始まり、監督と相談できる時間があったので、みんなのびのびやれたんじゃないかなと思います。それでも、自分が遺書を公開するシーンの撮影が近づいてくると、気持ちが憂鬱になっていくんですよ（笑）。
みんなの前に立って遺書を読み上げるのは緊張しますし、みんな感情むき出しの鬼気迫るお芝居をされるので、すごいなと思って。だから自分も何かやりたくなるのですが、僕が演じた池永は一歩引いて状況を一番俯瞰で見ている人物であり、観客の目線に近いキャラクターだと思うので、落ち着いていないとダメだと思い、そこはあえてグッと抑えた演技を意識しました。
そもそも池永は性格的にも前に出るタイプではなく、ちょっと〝陰キャ〞で、オタク気質な男の子。どちらかというと地味キャラなので、監督との打ち合わせの段階から「とにかく地味にいきたい。メイクもしなくていいです」という話をして。ほとんどメイクもせず、地味にいかせていただきました（笑）。そんな池永ですが、実は正義感が強く、屈辱的なことを言われた女子生徒をかばうような発言をしたり、男気がある。演じていてもカッコいいなと思ったし、注目して見てもらえたら嬉しいです。
−−気になる吉野さんの“オフ”について。オフはどのように過ごされていますか。
まとまったお休みができたら、フラッと海外へ。（THE RAMPAGEは）16人で稼働しているので、メンバーのスケジュールを確認し、ここは空きそうだなと思ったら、スタッフさんにお願いをするんです。1週間もあれば、すぐに行き先を決めて飛んじゃいます。
以前、パリにひとりで行った際はファッションショーを観たり、この前はN.Y.に行ってきました。NBAを観戦して、『ハリー・ポッター』の舞台を観て、街をぶらぶらしてショッピングをして……。かなり満喫してきました。次はどこに行こうかと考えている時間も好きで、旅行者のYouTubeやVlogの投稿をよくチェックしています。Vlogは没入できて、自分も海外に行っている気分になれるので、見ているだけでワクワクするんですよね。次の旅行の候補地はスペインにギリシャ、ローマもいいし、エジプトにも行きたい。行きたい場所だらけです。
旅行の際は趣味のカメラを持参して、風景を撮影。愛用カメラはリコーのGR Ⅲxで、きれいに撮れるんですよ。撮影した写真は自分だけで楽しんでいます。完全に自己満足の世界です（笑）。
長期ではなく、ちょっとしたオフの日の楽しみは友だちとの外食。美味しいご飯を食べると、幸せな気分になれるので。行きたいお店のメモもだいぶ溜まっています。外食ではないけれど、先日、メンバー数人と知人宅でやったBBQは楽しかったですね。お肉や伊勢海老などどれも美味しくて、僕は完全に〝食べる専門〞でした（笑）。
PROFILE
よしの・ほくと●1997年3月6日生まれ、宮崎県出身。「THE RAMPAGE」のボーカルを務め、俳優としても活躍。近年の出演作にドラマ『スタンドUPスタート』『1122いいふうふ』など。2nd写真集『Orange』が1月24日に発売。
MOVIE
映画『遺書、公開。』
新学期の朝、2年D組の生徒と担任全員の明確な順位が示された“序列”が送られ、その半年後、序列１位の姫山椿が突然、自殺。数日後、クラス全員に姫山から遺書が届いて……。遺書が公開されるにつれて次々と謎が明かされていく学園サスペンス。
1月31日（金）全国公開
出演：吉野北人、宮世琉弥、志田彩良ほか
配給：松竹
©2024 映画「遺書、公開。」製作委員会 © 陽東太郎／ SQUARE ENIX
◎Photo / Ohashi sho ◎Styling / Yoshida Keisuke ◎Hair & Make-up / Aki(KIND) ◎Text / Sekikawa Naoko
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