2020年、出演映画『ラストレター』の主題歌『カエルノウタ』で歌手デビュー。女優業と並行して、アーティスト活動も精力的に行い、自身の歳の誕生日でもある月日に初のフルアルバムをリリースする森 七菜さん。
――デビュー曲など、これまでリリースしてきた曲に加え、新曲4曲+カバー曲が収録された1stフルアルバム。どんな想いを込められましたか?
「例えば、新曲の『君の彼女』や『Lovlog』は恋する女の子の曲なので、現在進行形で恋をしている人にはピッタリだし、この曲を聴いて過去の恋を思い出したり……。曲のテイストも様々なので、いろんなシーンで聴いていただいて、何か感じてもらえればいいなって。みなさんにとっての思い出のアルバムを開くような感覚で聴いてもらえたらと思い、このタイトルにしました」
――バラエティに富んだ全曲が1枚に詰め込まれ、楽曲提供者も今をときめく人気アーティストに映画監督、絵本作家まで、錚々たる面々が並んでいますね。
「本当に豪華だなと思います。“こんな曲を作りたい”、“この人と一緒に作りたい”という私の思いが叶った感じなので、本当に嬉しいです。新曲『ロバとギターときみとぼく』は大好きな絵本作家の荒井良二さんに歌詞を書いてもらったのですが、これも私のリクエスト。このアルバムにも収録されている『スマイル』は小さい子にも聴いてもらえたので、子供たちにも楽しんでもらえる曲を作りたいなと思い、荒井さんにお願いしました。まるで冊の絵本を読んでいるような優しい歌詞に注目してもらいたいです」
――レコーディングを重ねても、「まだ慣れない。緊張します」とハニかむ森さん。それでも歌うことは好きで、音楽は自身のライフスタイルにも欠かせないと話す。
「家でも、移動中の車の中でも、ずっと音楽を流しています。ジャンルは、流行りのJポップとか……。最近は藤井 風さんの曲をよく聴いています。夏になると、aikoさんの『KissHug』が無性に聴きたくなりますね」
――音楽活動を始めたことは、女優業においてもプラスに作用していますか?
「歌うことで、声がハッキリ出るようになったなと思います。発声の部分が鍛えられました。それがお芝居にも生かされているなと感じることはあります」
“今、歌いたいこと”が詰まったアルバムが完成し、「すごく満足です」と笑顔を見せる森さん。ぜひ『アルバム』を聴いてみて。
PROFILE
もり・なな●2001年8月31日生まれ、大分県出身。2019年、映画『天気の子』のヒロイン役に抜擢され、一躍注目を集める。2020年には歌手活動もスタート。今年、Netflixドラマ『舞妓さんちのまかないさん』配信予定。
INFORMATION
1st full album『アルバム』
これまでのシングル5曲に、絵本作家の荒井良二、コレサワやkiki vivi lilyら豪華アーティスト陣を迎えて制作された新曲4曲、オカモトコウキ(OKAMOTO’S)プロデュースによるカバー曲『愛のしるし』を加えた10曲を収録。
発売中 初回生産限定盤(CD+BD+56Pフォトブック付)7,700円、通常盤(CD Only)3,300円/Sony Music Labels
ワンピース 27,500円、Tシャツ 17,600円/ともにメゾンマヴェリックプレゼンツ(ザ・PR)パンツ 3,298円/リエディ(ネオグラフィック)その他/スタイリスト私物
◎撮影/Sakai De Jun ◎スタイリング/甲斐修平 ◎ヘア&メイク/足立真利子 ◎取材&文/関川直子
2022年mina10月号より
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