ルーティンのように長年使っているスキンケアアイテム。「これってホントに私の肌に合ってるの?」ふと、そんな疑問がよぎったことはありますか? 当たり前のようにしてきたことや、なんとなく理解しているつもりのことって意外とたくさんあるものです。大人が陥りがちな、今さら、そもそも、もしかして……を、美容のプロにぶつけてみました!
\mina世代の悩みにお答えいただいたのは……/
トータルビューティアドバイザー
水井真理子さん
美容誌をはじめ、さまざまなメディアの美容企画で活躍中。健やかで美しい肌を育てるための、スキンケア法やコスメとのつき合い方を発信しています。
<Question①>
なんとなく使い続けているスキンケア。自分の肌に合っているのか正直分かりません……。
A.朝、起きたときの肌を触って確かめてみましょう。
洗顔前の肌は、前の晩のスキンケアの答え合わせができる絶好のチャンス。頬とTゾーンを触って肌状態を確認したときに、つっぱりが気になるなら、肌が乾燥していて潤いが足りていない証拠。べたつきが気になるなら、肌の油分が過剰な可能性が高いです。乾燥もべたつきも気にならないなら、正しくスキンケアができているサイン。この洗顔前の肌チェックを3日ほど続ければ、自ずと今のスキンケアが合っているかが分かるはず。手持ちのアイテムで物足りなさを感じても、すぐに買い換える必要はありません。例えば、乾燥が気になるならクリームの量を調節するだけでも、肌が変わるはずです。ただし、赤みやひりつきが出るなら、すぐに使うのをやめてください。
<Question②>
まだ早いと思いながら、ちょっと気になるエイジングケア。何歳くらいから検討すべき?
A.「いつもとなにか違う」と感じたときが始めどきです。
今までと同じようにケアしていたのにつややハリがなくなったり、毛穴のたるみや、小じわが気になったり……。「いつもとなにか違う気がする」と感じたら、エイジングケアの始めどき。一般的には、肌質が変わることの多い20代後半に、エイジングケア用のアイテムをひとつ取り入れるのがおすすめ。
<Question③>
最近いろいろな成分名を聞くけど、結局なにが入っているのを選べばいいの?
A.目指す肌に合った成分を選びましょう。
最近はビタミンCやナイアシンアミド、アゼライン酸など成分の名前が広く認知されるようになりました。成分にはそれぞれ目的があるので、どれを選べばいいかは理想とする肌によって変わります。例えば、毛穴悩みを改善したいならビタミンC、ハリのある肌になりたいならナイアシンアミド、ニキビが気になるならアゼライン酸、といった具合に。ただし毎日使うものだからこそテクスチャーや、香り、使い心地のいいものを選ぶことも大切です。お気に入りのアイテムをストレスなく使うことは健康で美しい肌に近づくための第一歩。成分ばかりを気にして、使い心地や香りがあまり好みではないものを無理して使うのはおすすめしません。
<Question④>
あれこれ試して、開封済みのコスメがたくさん。コスメにも消費期限ってあるの?
A.開封後は1年ほどで使いきりましょう。
パッケージに消費期限が書かれていれば、表示のとおりに使いきりましょう。記載がない場合は、保管状態にもよりますが、基本的には開封後1年以内に使用してください。未開封のものは3年以内が目安です。日焼け止めは酸化が早いので3〜4か月で使いきるのがおすすめ。目に見えて分離しているものや、テクスチャーが変わったものは使用を控えて処分してください。
<Question⑤>
スキンケアはたっぷり重ねたほうが早く美肌になれるの?
A.メーカーが決めた適量を守って使いましょう。
ティッシュペーパーよりも薄いと言われる肌には、スキンケア成分が浸透する限度があります。なので、乾燥が気になるからといって規定量以上を塗布すると、次に重ねるアイテムの浸透する余地がなくなってしまうのです。導入化粧水、化粧水、美容液、乳液もしくはクリームの順を守って、適量を使用しましょう。基本的には化粧水ひとつ、乳液ひとつといったように、1役1アイテムずつの使用が望ましいですが、美容液は乾燥が気になる部分とべたつきが気になる部分で違うものをダブル使いするのもおすすめ。その場合は、テクスチャーがゆるいものから固いものの順番に使うのが正解です。
<Question⑥>
「透明感のある肌」ってよく言うけど、どうすればなれるの?
A.日々の丁寧なスキンケアの積み重ねが透明感を生み出します。
透明感とは、潤い、滑らかさ、ハリ、血色感のすべてが備わった完璧な肌状態のことを指します。そして、一朝一夕では生み出せないものです。毎日コツコツ、丁寧に肌をいたわった人だけが得られる、いわばご褒美。なかにはすぐに透明感を生み出せる美容液やサプリもありますが、持続力はありません。真に透明感がある人は、それが一日中続く。透明感のある生き生きとした美しい肌をつくるには、日々の努力が大切なんです。
<Question⑦>
拭き取り化粧水って、化粧水代わりに使っていいの?
A.あくまで角質ケアなので、保湿用の化粧水は必須。
拭き取り化粧水は、肌の余分な皮脂や古い角質を取り除くためのもの。なかには保湿成分が入っていて化粧水代わりに使えるものもありますが、基本的には別のアイテムです。拭き取り化粧水を使った後は、肌が柔らかくなって成分が浸透しやすくなっている状態なので、保湿用の化粧水を必ず使いましょう。
<Question⑧>
Q.やっぱりスキンケアコスメも高いほうがいいの?
A.スキンケアは続けるもの。だから、買い続けられるものを。
高価格帯のアイテムの方が最先端技術を駆使していたり、美容成分の配合量や濃縮度が高いものが多いのは事実。エイジング系アイテムにお高めのものが多いのもそれが理由です。年齢を重ねるごとに、少しずつ価格の高いアイテムへとステップアップしていくのもひとつの手。ですが、だからといってプチプラアイテムに効果がないというわけではありません。というのも、プチプラの中には、企業努力によって優れた技術や成分が使われているものもたくさんあるからです。加えて、肌質や肌状況によっては高いアイテムが合わないこともあります。値段に惑わされることなく、自分にぴったりなアイテムを見極めることが大切です。
あなたのお悩みは解消しましたか? ぜひ、美しい肌を育てるための参考にしてください!
◎Illust / Hayashi Megumi
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