2024.10.09

俳優・倉 悠貴さんが着こなす、秋に着たい名品ニット4選

気づけばジリジリとした日差しは和らぎ、吹く風はひんやりと感じる、こんな秋のはじまりには、歴史あるニットブランドの名品に袖を通して出かけたくなりませんか? そこで今回は、名品と名高い4着のニットをご紹介。語りどころ満載のニットと、注目の若手俳優・倉 悠貴さんの着こなしは必見です。

 

 

 

 

Kerry Woolen Mills “アラン ケーブル クルーネック セーター”

アランケーブルニット 25,300円/ケリーウーレンミルズ(ブルームーンカンパニー) シャツ 38,500円/INDIVIDUALIZED SHIRTS(メイデン・カンパニー) 

 

 

漁師のために生まれたセーターを今も最高品質の素材で編み上げる

 

ケリーウーレンミルズの代名詞となっているのがこのアランケーブルニット。アランニットはもともと漁師が寒さを凌ぐためのセーターだったとか。その独特の編み模様には漁師たちの無事と豊漁への祈りが込められていると言われています。

使用している毛糸は、イギリス最高品質を誇るブリティッシュウール。細かい基準をクリアしたこの素材は、柔らかく、それでいて弾力性があり強度が高いため、厳しい環境下でもガシガシと着用することができます。また保温性、吸湿性、放湿性を備えているため、冬は温かく、春先でも快適な着用が叶うのです。

伝統ある編み模様と、裏付けされた品質はまさに一生モノ。

 

 

 

Johnstons of Elgin “ドネガルカシミヤ マール ジャンパー”

ニット 132,000円/Johnstons of Elgin(ジョンストンズ オブ エルガン) 中に着た半袖Tシャツ 2,860円/ユナイテッドアスレ(キャブ)  メガネ(フレームのみ) 37,400円/白山眼鏡店(白山眼鏡店 WALLS)

 

 

王室が認めたカシミヤニットを秋冬らしいカラーにアップデート

 

ジョンストンズ オブ エルガンのつくるニットウェアと織物アクセサリーの品質が認められ、今年の5月に英国王室御用達許可証が授与されました。この許可証は、最高水準の製造、品質、技術、そしてサステナブルな取り組みをしていることを認めるもので、過去にエステード・ツイードにも授与されています。

その中で、定番として人気なのがカシミヤセーター。使用しているドネガルカシミヤはとても柔らかく、ふっくらと軽やかな肌当たりが特徴です。今年アップデートされたのは、ニットの色合い。定番カラーの毛糸に、対照的な色合いの毛糸を撚り合わせ、よりカジュアルなミックス調の色味に仕上げています。

裏付けされた品質の良さと、進化を続けるカラーリングに誰もが魅了されるはず。 

 

 

 

JOHN SMEDLEY “レヴィン”

タートルネック 49,500円/JOHN SMEDLEY(リーミルズ エージェンシー)

 

 

一枚でも、レイヤードでもキマる繊細なハイゲージニット

 

ハイゲージニットウェアのパイオニア的存在のジョンスメドレーのニットウェアの中で、名品と名高いのがこのレヴィン。ウールのなかでも特に細く、チクチクしにくいエクストラファインメリノウールを採用したハイゲージのタートルネックニットです。

長年愛されてきたこのニットは、少しずつ現代人の体型に合わせて、サイズ感や丈感を見直しているのだとか。薄手なのでまだ暖かな初秋には一枚で、肌寒くなってきたらインナーとしてレイヤード、といったように幅の広い着こなしが楽しめるのも人気の理由。

滑らかな肌触りで、ほのかな光沢を帯びる上品な佇まいが美しい一着は、ぜひこれからの秋冬のワードローブに入れておきたいところ。

 

 

 

BATONER “畔編みセーター”

ニット 28,600円/BATONER 中に着たモックネックロングTシャツ 17,050円/handvaek、帽子 17,600円/KIJIMA TAKAYUKI(ともにBshop) チノパンツ 47,300円/HERILL(にしのや) バッグ 19,800円/CORDINGS(真下商事) シューズ 85,800円/Paraboot(パラブーツ青山店) 

 

 

伝統を受け継ぎながら日々進化を続ける国産ニット

 

1951年に山形県寒河江市に創業したニットファクトリーの奥山メリヤスから、2013年に立ち上げられたオリジナルブランド、バトナー。

現在、ブランドの顔となっているのがこの畔編みセーターです。バトナーはこのニットのためにソリッドウールという独自の糸を開発。本来ウールは毛玉が起きやすいのが特徴ですが、独自開発した糸は毛玉が起きにくく、目の立ったきれいな編み目を実現しています。

毎年マイナーチェンジを重ねてきた畔編みニットですが、当初から変わらないのは、胸元の山なりになっている編み目模様。これは寒河江市の自然や空気感からインスピレーションを受けたというデザインなんだとか。

日本の風景をモチーフにして、日本で編み立てられたセーターは、日本人として一度は袖を通したい一着です。

 

 

 

倉 悠貴 ● Kura Yuki

1999年12月19日生まれ。大阪府出身。2019年の俳優デビュー以降、話題作に次々と出演。連続テレビ小説『おちょやん』では主人公の弟役を熱演し話題に。ドラマ『あのクズを殴ってやりたいんだ』(TBS系)、11 月公開の映画『六人の嘘つきな大学生』に出演。 

◎Photo/Ishida Masumi Styling/Watanabe Keiko(KIND) Hair&Make/Nobukiyo Model/Kura Yuki

 

mina2024年11月号より

MAGAZINE

mina 2024年11月号

COVER STORY

STORY of WEEKEND
IN MY TOWN 古川琴音 私の街で、ニットと暮らす。

  • ◆ニットで身軽にふたり旅。
  • ◆カット&カラーで変身!ニットに一番似合うヘア
gototop