パーツの名称、フレームの種類、機能性レンズの違いなど、今更聞けないメガネにまつわる基礎知識をおさらい。メガネを新調する前に押さえておけば、選ぶのがもっと楽しくなって、店員さんとのやりとりもスムーズに進むはず。
フレームの素材を知ることで、お気に入りと永く付き合える。
大きく分けると「プラスチック」、「メタル」の2種類に分けられるフレームの素材。
メガネ好きならどちらのタイプもすでに持っているかも?永く愛用するためには、メリットもデメリットも知っておくのがベター。
(取材・画像協力:金子眼鏡)
PLASTIC(プラスチック)
ボリューム感がありスタイリングのアクセントになるプラスチック素材。代表的なのはセルロイド、アセテートの2種。「どちらも綿花が原料の植物性素材であることは、あまり知られていないかも」(金子眼鏡・小林さん)。
セルロイド
初期から使われているプラスチック素材。非常に硬くて変形が少なく、磨くと高級感のある光沢が出る。しかし170°C程度で発火してしまうため扱いが難しく、最近は少なくなっている。現在日本でセルロイドを扱える工房は限られており、量産ができない希少なもの。
アセテート
20世紀中頃に登場し、セルロイドに変わる素材として使われ始めた。現在はプラスチックフレームの主流となっている。発火性が低いので加工がしやすく、着色や柄入れなど自由度高くデザインできる。セルロイドに比べると柔らかいため、型崩れが起きやすい。
METAL(メタル)
知的な印象を与えてくれるだけでなく、安定感のあるかけ心地で、長時間着けていても疲れにくいメタル素材。下に挙げた2種以外にも合金、マグネシウム、アルミニウムなどさまざまあり、素材によって価格帯が変わる。
チタン
非常に軽量で丈夫なうえ、金属アレルギーが起こりづらく、医療機器にも使用されている。メタルフレームの中で圧倒的に多く用いられている素材。不純物の少ない純チタン、バナジウム、アルミニウムを加えてバネ性を加えたベータチタンなど、いくつか種類がある。
サンプラチナ
昭和時代から使われてきた希少素材。チタンに比べて重さはあるものの、品のある美しい白金の光沢が特長。耐食性も高く、表面にメッキ処理をしなくても変質しにくい。主成分はニッケルで、高級アクセサリーによく使われる貴金属のプラチナは入っていない。
◎Special Thanks / KANEKO OPTICAL