東京は歩くたびに発見がある街。ほら、こんなところにもしゃれた店が。
こだわり店主が集めた“いいモノ”が並ぶ店には、いつも新しい出会いが潜んでいる。
探究心が刺激される、そんな「セレクトショップ探訪」に出かけよう。
店主が海外で見た情景が店を通して伝わってくる
ヘアサロンと古着店を併設するアンダーザサン。
太陽の下にある、生活に関わる幅広いモノ・コトを提供する店にしたいという由来のとおり、古着のほか雑貨やZINE、オリジナルのヘアオイル・ワックスなど幅広く取り扱っている。
美容師の中川さんが独立後に、美容師を続けながらも、買いつけという名目で大好きな海外に行くことができるという理由で古着を扱うことも決めたそう。
店奥のヘアサロン。物販スペース同様あたたかみのある内装だ。
主に売り場での店頭業務を担当するのは、元電車の車掌さんだったという谷田さん。
スケボー仲間として知り合ったふたりは、同じ山形出身で、古着好き、海外が好きという点で意気投合。中川さんの店で古着の扱いを広げるタイミ ングで、谷田さんがメンバーとなった。
品揃えにはスケボーや海外の文化が随所に垣間見える。
ZINEや写真集は、中川さんの友人が営むキュレーションレーベル〈ディッシュ〉によるセレクト。
「スケートを介して見てきた『かっこいいもの』の価値観が、仕入れやお客様への提案のベースです。主にアメリカの年代の古着を中心に、ブランドや年代にこだわらず、僕らが直感で良いと思ったものを仕入れています。日本で取り扱いのない海外ブランドにも、うちで販売させてもらえないか連絡することも。フラットな視点で、おもしろいもの、いいなと思うものがあったら交渉してみる。そうやってセレクトを広げていますね」(谷田さん)。
品揃えが豊富なのは、〈ラストリゾート・エービー〉というスウェーデン発のスケートシューズブランド。ロゴなどの装飾がないシンプルな見た目が合わせやすく、サイズは23.5cmからあり女性にも人気。
内装の黄色い壁には、中川さんがメキシコで見たビビッドな装飾のイメージが活きている。
谷田さん個人のブランドでは、ヨーロッパへ行った際に至るところに置いてあったパロサントに着想を得て、オリジナルの商品を製作した。
彼らが好きな海外で体感してきたことすべてが、店を形づくっているのだ。
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(Bshop プレス)黒須将大さん
美容室であり、古着店でもあり、セレクトショップでもあり、オリジナル商品もあり、定期的にイベントもやっていて……。店主の中川さんの趣味や人柄が溢れた、とても魅力的なお店です。
SHOP INFO
池尻大橋/UNDER THE SUN(アンダーザサン)
@underthesun_sgj
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◎Photo / Kawaharazaki Nobuki
mina2024年7月号より
商品情報は取材時のもので、記事をご覧になったタイミングで変更となっている可能性があります。