東京は歩くたびに発見がある街。ほら、こんなところにもしゃれたお店が。
こだわり店主が集めた“いいモノ”が並ぶお店には、いつも新しい出合いが潜んでいる。
探究心が刺激される、そんな「セレクトショップ探訪」に出かけよう。
ハワイの音楽に包まれて
まるで小さなリゾートに遊びに来た気分
オーナー兼古着のバイヤーである杉浦さんと、ハワイ音楽のレコードコレクターである鈴木さんが始めたこのお店。
海外で仕入れたカジュアル古着と、ハワイの’60~’80年代のAOR、ソウル、トラディショナルといったユニークなレコードが並んでいる。
「古着もレコードも、ジャンルや年代はひとつの基準でしかないと思っていて。マニア向けにやっ ているわけじゃないので、モノの価値の高い低いや、古い新しいじゃなく、純粋に僕らが見て聴いて、 ピンと来たものを選んでいます。それに共感してくれる仲間が増やせたらいいなと」(鈴木さん)。
ことレコードの接客に関しては、病院と同じだと言う。
「風邪をひいた人が病院に来たら、症状を聞いて処方箋を出す。同様に、来てくれた人が普段どん な音楽を聴くのか、聴く専なのかDJをする人なのか細かく聞き出して、これなんかどうですか? とその場でおすすめを流して聴いてもらいます」(鈴木さん)。
何を買ったらいいのかわからないという人のために、レコードには手書きの解説・データ表が添えてある。予備知識がなくともこれを一読すれば、ニッチな音楽の解像度が上がるはず。
店の冷蔵庫から出したお酒を手に、お客さんとスタッフがゆったりコミュニケーションする。
そんなアットホームなスタイルは、オーナーの杉浦さんがつくりたかった理想の形。
「東京にはあまり無いけれど、地方や海外の服屋さんには、『おう、最近どう? ついでに飯食ってけよ』みたいな気さくな雰囲気がある。僕はそういう、お客さんが気軽に会いに来られるようなお店にしたかったんです。レコードや古着に馴染みがない人にも親しみやすく、新しい世界に出合うきっかけになるようなお店であれたらと思っています」(杉浦さん)。
音楽や映画、アート関連の古着が多数。ロックTではなく、ジャズやR&BアーティストのTシャツが豊富だ。
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(PR会社勤務)澤田桜子さん
レコードと古着という品揃えがおもしろいだけじゃなく、スタッフさんがDJやダンサーだったり、お客さん同士で仲良くなったりと、いろんな人やカルチャーに出合える場所です。
SHOP INFO
北参道/POOL SIDE(プールサイド)
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◎Photo / Kawaharazaki Nobuki
mina2024年6月号より
商品情報は取材時のもので、記事をご覧になったタイミングで変更となっている可能性があります。