2024.03.18

日暮里の繊維街にある生地屋さん〈フジカケ〉はゲージュツ的な素材の宝庫!

外国人がおすすめする“まにあっく”なスポットを訪れて、東京の魅力を再発見する企画。

今回は、新宿の文化服装学院に通うエルムハストさんがおすすめする生地屋さん<フジカケ>を紹介します。

 

「衣装」づくりを全面サポート。
あんな素材もこんな柄も!

 

90軒以上が並ぶ繊維街のなかでも「衣装」に特化した生地屋さん。スパンコールのキラキラ素材、個性強めのオリジナルプリント……。店内にいるだけでイマジネーションがどんどん膨らんで創作意欲を掻き立てられるの、すごくわかります。

 

 

プロ御用達のお店ですが、最近ではコスプレ需要も高まり、海外からのお客様も増えているだとか。それも納得。

 

 

今のトレンドは光もの。スパンコールも1000円~という問屋価格なのが学生には嬉しすぎ(涙)。

本店から徒歩1分にある工房では1mからオリジナルプリントもつくることも可能。

 

 

↑衣装のエキスパート。左・スタッフの田端さん、右・統括マネージャーの中村さん。

 

 

フジカケ

Instagram:fujikakefablic

 

 

おすすめしてくれたのは…

ウェールズ出身

アパレルデザイン科 エルムハスト ヒューゴさん

 

 

Q.日本に来た経緯は?

 

7歳のときに知り合った日系人の友だちから、日本の食事やアニメを教えてもらっていたので、小さいころから日本には馴染みがありました。文化服装学院でファッションの勉強をしたくて、1年3ヶ月くらい日本語を勉強。イギリスにもセントラル・セント・マーチンズというファッションの名門校はあるのですが、卒業制作ではオートクチュールをつくらなきゃならなくて。私はコスチュームを勉強したかったから、最初から文化を目指しました。

 

 

Q.週末はどんなことをしていますか?

 

Meetupで見つけた外国人ダンスグループ「C Dynasty(シーダイナシティ)」で、ダンスの練習をしています。ジャズファンク、コンテンポラリーなどいろんなジャンルのダンスが好き。グループで大きなイベントに出演することもありますよ。

夜は新宿二丁目に遊びに行きます。特に行きつけなのは<KING TOKYO>。踊りながら音楽やおしゃべりを楽しめて、ドラァグクイーンやgogoダンサーなどいろんな人のファッションが見られるので、すごく刺激になります。

 

 

Q.ここ<フジカケ>は、どこがおすすめ?

 

衣装用の素材を買うときはだいたい日暮里か、新宿のオカダヤに。レザーやレースなど、変わった生地を探しているときは断然日暮里に行きます。ここ<フジカケ>は、コスチュームに使える変わった素材の宝庫。舞台衣装やアイドルコスチュームっぽいものがたくさん置いてあるので、何かつくりたいと思ったときには必ず覗いています。

 

 

Q.エルムハストさんにとって、東京ってどんなところ?

 

浅草のように、着物とかお寺とか伝統的な景色があるのは面白いと思いますが、正直あまりカルチャーショックみたいなものはなくて。電車の中が静かだったり、どこかウェールズと似た雰囲気があるんですよね。ただロンドンに比べると、日本は家賃も食べ物も値段が安いので、学生にはありがたいです。

 

 

Q.今後、やりたいことはなんですか?

 

舞台衣装をつくるコスチュームデザイナーになりたいです。日本ではあまり市場が大きくないので、現実的に考えると、アイドルのコスチュームをつくるような仕事ですかね。今は文化のアパレルデザイン科に在籍していますが、卒業後はファッション高度専門士科に進んで、さらに勉強したいなと思っています。

 

 

-Profile-

エルムハスト ヒューゴさん

Instagram:elmhhirst

ウェールズ出身。文化服装学院のアパレルデザイン科に通う。レディ・ガガが好きで、2年生の修了制作ではガガのオマージュ衣装を制作したんだそう。

 

 

-information-

文化服装学院

Instagram:bunka_fc

 

有名デザイナーを多数輩出 
世界基準の「BUNKA」ブランド 

 

創立100周年を迎えた日本を代表するファッションスクール。髙田賢三や山本耀司といった世界で活躍するデ ザイナーの出身校として知られ、今もなおファッションの先端を走り続けている。「BUNKA」ブランドに憧れて、世界中から入学希望者が絶えない。

 

 

<STAFF>

◎撮影/MISUMI(店舗)、コレナガヒヨリ(人物)

 

mina2024年4月号より

店舗情報、商品情報は取材時のもので、記事をご覧になったタイミングで変更となっている可能性があります。

 

MAGAZINE

mina 2024年12・1月合併号

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 STORY of WEEKEND
HANDSOME JACKET 奈緒 秋の終わりから、メンズジャケットを羽織って。

  • ◆この秋冬は「ジャケット」さえあれば。
  • ◆カジュアル好きのふたりが着たい「週末テーラード」
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